連盟の活動と限界 2
前半期の成功例としてよく紹介されるのは、1925年10月のブルガリア・ギリシャの軍事衝突のケースです。
ブルガリアは、ギリシャ軍の侵攻を訴えて理事会の開催を求めました。
開催された理事会は、まず双方の休戦と即時撤兵を要求しました。
ブルガリアとギリシャがこれを受け入れますと、理事会は、イギリス、フランスおよびイタリアの軍人を現地に派遣して、両国の行動を現地で検証させました。
・・・こうして、ブルガリアによるギリシャの侵略に対する非難のあった9日後には、派遣された軍人は、現状回復が実現したことを報告できたのです。
この事件において注目しておきたいことは、従来であれば宣戦布告の権利という国家のもっとも基本的な権利に関係する問題に、連盟が規約に基づいて直接踏みこんでいったということと、これに対してギリシャもブルガリアもなんら異論を唱えなかったということです。
もう一つ着目しておきたいことがあります。