連盟の活動と限界
国際連盟がどのような機能を営んだか、また、その問題はどこにあったのかについて見ておきましょう。
まずは国際紛争処理。
政治的な国際紛争に関する連盟の業績については、総じていえば、批判的にみる傾向が強いようです。
しかし、この問題は、連盟が活動した約2十年間の前半と後半とを分けてみる必要があると思われます。
つまり最初の10年間を取りますと、連盟に持ち込まれた紛争の数は約3十件あったとされます。
これらの事件は、小国間の紛争という性格のものでしたが、連盟は、それなりの調停能力を発揮しました。
しかし30年代以後になりますと、満州事件、イタリアのエチオピア侵略等、主要大国が紛争の当事国になり、連盟の調停を無視し、さらにはこれに公然と対抗するようになって、連盟が対処能力を持たないことは、誰の目にも明らかになっていったのです。
・・・次回からは、よく紹介される前半期の成功例一つと後半期の挫折例2つをそれぞれ見ておきましょう。