中国指導部の自信と危機感 7
王震副主席ら保守派は、88年以降の経済悪化と89年の「反革命暴乱」の責任はすべて改革派にあるとして趙紫陽総書記(72歳)を解任したのに続いて、改革派に対する一斉攻撃を開始しました。
しかし、天安門事件直後に主導権を確立した保守派も、指導部人事を見るかぎり結局は、勢力を伸ばすには至っていません。
王震副主席のほか、陳雲党中央顧問委員会主任(86歳)、李先念中国人民政治協商会議主席(83歳)ら保守派長老は、趙紫陽氏だけでなく、万里全7人代常務委員長(75歳)、李瑞環政治局委員(57歳)、田紀雲副首相(62歳)、呉学謙副首相(70歳)への批判を強めました。
しかし、いずれも健在です。
趙紫陽氏に近く政治局常務委員からヒラの中央委員に格下げになっていた胡啓立氏(62歳)は、機械電子工業省次官のポストながら、6月初め政治の表舞台に復帰を果たしました。
天安門広場の学生を慰問し、党中央書記を解任された閻明復氏(60歳)と同じく中央書記だった菌杏氏(64歳)も、それぞれ次官ポストに復活しました。