連盟の活動と限界 4
こうして理事会は、日本の軍事行動をチェックすることはできませんでした。
そこで中国は、事件を総会に移すことを求めました。
しかし日本の侵略は続き、総会は全会一致(日本は反対、シャムは棄権)で日本軍の撤兵、満州の中国主権回復等を求めたのですが・・・
日本は、連盟を脱退するという挙に訴えて、国際社会の明確な意思表示に真っ向から挑戦したのです。
連盟は、日本のこの行動に対してそれ以上何もできませんでした。
あとに申し上げるべきことですが、日本のこのような行動こそが、のちに国連が武力制裁の可能性を考えざるを得なくなった一つの大きな原因となっていることを忘れるべきではありません。
つまり、連盟のたび重なる関心表明にもかかわらず、日本がこれを無視し、中国侵略を強行したこと、そしてその日本に対して連盟は実際上何もできなかったこと。
・・・このような苦い経験が、国連をつくる段階で、国際秩序の違反者に対して最終的には武力による制裁措置を講じる余地を設けておくべきだという判断を生んだのです。